宗教の世界 第55号 2012年9月/10月号

約30年前、私が社会学と宗教史の研究を始めた頃、話題の中心は「世俗化」だけでした。宗教研究の専門家の多くは、物質主義と個人主義がますます顕著になるヨーロッパ社会において、宗教は徐々に変容し、やがて消滅していくと考えていました。そして、西洋の価値観とライフスタイルのグローバル化に伴い、ヨーロッパモデルは世界に広まっていきました。つまり、宗教は長期的には滅亡の運命にあったのです。

過去10年ほど、モデルと分析は逆転しました。「脱世俗化」という言葉が使われ、アイデンティティに基づく保守的な宗教運動が至る所で台頭し、アメリカの偉大な宗教社会学者ピーター・バーガーは「世界は今も昔も変わらず、猛烈に宗教的である」と述べています。したがって、ヨーロッパは世界的に例外とみなされていますが、この新たな宗教の波の影響をますます受けやすい国となっています。

では、未来はどうなるのでしょうか?鋭い観察者たちは、現在の傾向に基づき、今号の詳細な特集記事で2050年の世界宗教の展望を提示しています。キリスト教は、発展途上国における人口増加に加え、五大陸全土における福音派とペンテコステ派の急速な増加に牽引され、他の宗教に対するリードを拡大すると予測されています。イスラム教は人口増加を続けると予想されますが、特にヨーロッパとアジアではその成長は大幅に鈍化する見込みです。その結果、キリスト教よりもはるかに少ない改宗者数を誇るイスラム教の拡大は制限されるでしょう。ヒンドゥー教と仏教は比較的安定した状態を維持すると予想されますが、仏教の価値観や特定の実践(瞑想など)は、西洋とラテンアメリカでより広く普及し続けるでしょう。血縁関係に基づく他のごく少数の宗教と同様に、ユダヤ教も様々な人口動態のシナリオと異宗教間の結婚の数によって、安定を維持するか衰退するかのどちらかになるでしょう。

しかし、ジャン=ポール・ウィレームとラファエル・リオジエがそれぞれ独自の方法で私たちに示唆しているように、これらの大きな潮流を超えて、宗教は近代性、特に個人化とグローバリゼーションによって変容し、影響を受け続けるでしょう。今日、個人は宗教についてますます個人的な見解を持ち、時には融合し、しばしば寄せ集めの、独自の意味の枠組みを作り出しています。原理主義や統合主義の運動でさえ、個人、あるいは個人の集団が、再創造された「純粋な起源の宗教」を寄せ集めた産物です。グローバリゼーションのプロセスが続く限り、宗教は、アイデンティティを欠き、不安を抱え、文化的侵略や支配を受けていると感じている個人に、アイデンティティの基準点を提供し続けるでしょう。そして、人類が意味を探し求める限り、人類の広大な宗教的遺産の中に答えを求め続けるでしょう。しかし、こうしたアイデンティティと精神性の探求は、もはや過去のように、不変の伝統や規範的な制度的枠組みの中で経験されるものではありません。したがって、宗教の未来は信者の数だけでなく、過去の遺産をどのように再解釈するかにもかかっています。そして、まさにこれこそが、長期的な展望に基づく分析を危険にさらす最大の疑問符なのです。ですから、理性に欠ける私たちは、常に想像し、夢を見ることができます。そして、まさにこの疑問を、今号のコラムニストを通して皆さんにお届けします。彼らは、「2050年に向けて、あなたはどんな宗教を夢見ますか?」という問いに答えることに同意してくれました。

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